9・10月頃になると各自治体の保育園への一斉入所申込がスタートします。
フリーランスで働いている場合、申込点数が自治体によって大きく異なってきます。フリーランスの方が増えたことで会社員と同じ点数を割り当ててくれる自治体は増えてきているように感じますが、厳しい判断をされることも覚悟しなくてはいけません。ここではよくある一斉入所の要件をまとめていますが、お住いの自治体の資料は早めにチェックしましょう。
保育園は幼稚園と違い、保育を必要とする理由がなければ入れません。”集団生活をさせたい””幼児教育の場として利用したい”などの理由は対象外なので、そういった理由の場合は幼稚園へ申込みしましょう。0歳児の場合、生後何日目から預けれるかは自治体によって異なります。
よくある利用条件
・保護者が就労していること (週〇日以上、月〇〇時間以上)
・保護者に病気や障害がある
・保護者が常時、介護や看護をする必要がある (申込児以外)
・保護者の出産 (予定月とその前後2ヶ月の合計5ヶ月)
・求職中 (点数は一番低い)
・保護者が就学している
・保護者が災害の復旧にあたっている
・児童虐待のおそれがある場合
・その他、保護者が保育できない特段の理由がある場合
フリーランスが保育園へ申込みする場合、会社員の方と違い自分で就労状況を証明しなければいけません。自己申告で書類を作成して提出するため、できるだけ信ぴょう性の高いしっかりした書類を作成しましょう。保育園申込にあたっては自営業者向けのページを確認してください。
フリーランスの証明例
・自営申立書 (就労時間や、直近3ヶ月の就労・売上実績等を記載)
・就労に関する客観的な資料 (支払調書やメールのやりとり等)
・確定申告書の写し
・スケジュール表 (〇時から△△をして・・・等)
気を付けなければいけないことに産後のことがあります。フリーランスには育児休暇という制度がないので、産後の保育園利用期間が終了(産後3ヶ月頃)したら退園になったり仕事に復帰しなければいけなくなるかもしれません。実績によっては育児休暇を取得する会社員と同等の期間預けれるかもしれないので、市役所によく確認して計画を立てましょう。
他、点数が上がる項目は以下のようなものがあります。
・生活保護世帯
・ひとり親世帯
・保護者どちらかが単身赴任している場合
・兄弟・姉妹が在園中
・ベビーシッター、認可外保育などを活用している
点数が下がる項目は以下のようなものがあります。
・現在自宅保育をしている場合
・同居の祖父母(65歳未満)がいる場合
・就労申告に対して、勤務実績や収入実績が伴わない場合
・子供の兄弟姉妹が保育料等を滞納している場合
・所得が低く扶養に入っている
入園は点数の高い世帯から順に園を割り当てられていきます。点数の高い人の第一希望から順に割り当てる為、点数が低かったとしても希望園をたくさん書いておくことで空きのある園に入れる可能性もでてきます。けれどもし辞退するということになった場合、次回の申込の時に点数が下がってしまうことがあるので注意しましょう。
フリーランスで働く場合、会社員と同じように構えていては思わぬ落とし穴にはまる可能性もあります。産後どれだけ休むかは自由ではありますが、保育園に入れず仕事が出来なければ何の保証もないのがフリーランスです。事前に自分にとってのベストが何なのか、よく考えておきましょう。